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2021/12/16
平屋と2階建ての建築費用の違いとは?
平屋と2階建ての建築費用の違いとは?
2階建て住居が主流の中、新築の平屋住宅を希望する世帯が増えています。
新築物件を購入するときに気になる費用面ですが、どのような事が理由で工事費に違いが出るのでしょうか?
耐震性や使う資材の量などを考えると2階建てのほうが高いような...でも敷地面積は平屋のほうが広いからその分だけ土地代が高いのでは…など、いろいろと疑問は多いと思います。
そこで、平屋と2階建てを建築する際にかかる費用比較をはじめ、注文住宅で平屋を建てる際に特に気を付けなくてはならないポイントを解説していきます。
・平屋のほうが建築費用は高くなる考え方 ・平屋のほうが建築費用は安くなる考え方 ・まとめ |
平屋のほうが建築費用は高くなる考え方
一般的に2階建てより平屋のほうが建築費用は高くなると言われています。
1.敷地面積の広さ
2.基礎の大きさ
3.屋根の大きさ
まずは、平屋と2階建ての構造から見ていきましょう。ここに同じ大きさの正方形の箱が2つあるとします。
この箱を2つ横に並べれば平屋に、箱を積み重ねれば2階建てになります。この2つの箱は容量も建築床面積も同じです。
ひとつ違う点があるとすれば、敷地面積です。
平屋は箱を横に並べている分だけ、広い敷地面積が必要になります。
住宅を建てる際に重要視しなければいけないのは、安定性と耐震性です。
そのためには住宅の基礎の部分をしっかりと作らなければなりません。2階建ての場合は箱を上に積み上げるので、基礎面積は小さくなります。
平屋の場合は、箱を横に並べるので基礎面積は大きくなります。この基礎面積の違いが、平屋のほうが建築費用は高いと言われている2つめの理由です。
さらに、横に広い平屋を覆うには大きな屋根が必要になります。これが2階建てよりも平屋が高くつくと言われている3つめの理由です。
基礎面積と屋根面積は確実に建築延べ面積が同じ場合、平屋のほうが面積が大きくなるので、それの伴い建築費用が高くなる傾向が御座います。
平屋のほうが建築費用は安くなる考え方
一方で、平屋のほうが建築費用を安く抑えられるという考えもあります。
例えば階段のスペースです。通常、2階建ては階段とそれに付随するホールのスペースが必要で、広さにすると4畳から5畳分になります。
平屋に2階はありませんので、基本的に階段は必要ありません。そのため、階段スペース分の費用は安くなります。
また、2階建て住居は利便性を考慮して、1階と2階の両方にトイレや浴室などを設置することがあり、その分だけ費用も高くなります。
平屋の場合は部屋やリビングダイニングが広かったとしても、トイレや浴室は1つあれば十分です。
さらに、住宅購入後のことも考えてみましょう。ひとつの家に長く住み続けるためには、普段からこまめに掃除をしたり、定期的にメンテナンスをしたりすることが大切です。
外装は雨風にさらされ続けて劣化してしまいますので、5年10年単位での塗り替えも必要です。
この場合、2階建てだと足場を組まなくてはならず、その分の工賃がかかってしまいます。
壁の面積が広くなるので工期も長くなり、その分の人件費もかさんでしまいがちです。その点、平屋であれば定期メンテナンス費用も安く済ませられますし、普段のお手入れに関しても2階建てより楽にできます。
まとめ
平屋のほうが高くなってしまう基礎や屋根の費用、2階建てでは必要でも平屋では必要ない設備や間取りなど、さまざまな要素を総合して考えていく必要があります。
一番確実なのは、信頼できる建設事務所で見積もりを取ることです。さまざまなアドバイスをもとにして相談に乗ってくれるでしょう。
平屋の注文住宅では敷地の使い方がポイントとなります。間取りでのデッドスペースやコストアップのリスクが出やすくなる側面もあります。
しかし、目先のコストやライフスタイルだけに囚われてしまうと、将来安心して暮らすことが難しいこともあります。そのため、経験豊富で信頼できる住宅会社に依頼することが大切です。